【事例検証】威圧的な患者の家族への対応

威圧的な患者

こんにちは wakimonです!

wakimonの病棟には骨折した患者が

毎日のように運ばれてきます

そのほとんどが80歳を超える高齢者です

認知症の患者も多いです😣

入院すると患者の家族とのかかわりも重要になります

今回は要求が通らなかったらモンスターペイシェントに変貌し

看護師の業務妨害も起こしかねない患者の家族について

事例をとおして検証します

この記事を読むとこんなことがわかります!

モンスターペイシェントへの看護師の対応がわかります

それではいってみよ~🥰

事例紹介

86歳女性(以下Aさん) 認知症あり

もともとお花の師範でありプライドが高い

現在は自宅で長女と2人暮らし

今回、自宅の廊下で転倒し

大腿骨骨折で手術適応となり入院される

こだわりが強すぎる患者の家族

大腿骨を骨折し入院してきたAさんですが

認知症は進んでいて

骨折したことも理解できませんでした

しかし骨折した部位の疼痛は強く

少しでも動くと激痛がはしり

オムツ交換のときなど

看護師に「何する この馬鹿!」などと

暴言をはき、看護師の腕にかみつこうとする行為がありました

また、大きな声も出すため個室管理となりました

入院時には長女も付き添っていました

看護師が長女より入院時情報を聞き取っていたところ

「これを壁に貼ってください これを看護師さんに実践していただきたいです

自宅でもしていることなんです」と言われたそうです

その内容は・・・・

①起床したら眼鏡、補聴器をつけ、洗面し化粧水、乳液をつける

食事まではテレビ鑑賞をする

②食前には義歯を装着し食後には洗浄、寝る前には薬剤に着けて保管する

③毎日の担当者をノートに記載し食事量や施行した内容(清拭、洗髪)も記載

④家族が持参した手紙を読む(1日数回)

⑤寝る前には靴下をはかし保温に努める

以上のようなことが画用紙には記載してありました

それをみた看護師一同は

「え~!忙しい業務の中でできるかな~🤔」

「こんなことできない~😫」

などの声が上がりましたが

話し合いの結果「できる限りのことはやろう」と決断しました!

できること、できないことを明確にする

起床時の洗面(ホットタオルで顔を拭く)のあとの

化粧水、乳液は看護助手に

依頼することになりました

眼鏡、補聴器は朝の部屋回りのときに

看護師が装着します

紛失したら大変なことになるので

確実に眼鏡、補聴器が存在すること

確実に装着したことをカルテに各勤務帯に記載することを

看護師内で統一しました

日勤帯に入り担当看護師が

長女の持参したノートに名前を記載しケアした内容も記入しました

入院した時期はコロナ禍であり

面会制限が行われていました

荷物の受け渡しは14:00からで

看護師や助手がおこなっていました

長女は毎日14:00になると手紙を持参し

看護師が記載したノートを要求し

真剣に読んでいました

しかし、そのあとが大変でした・・・😣😣😣

長女は「今日の朝の様子

食事内容や摂取量のこと

眼鏡、補聴器は装着できているのか

手紙は読んでもらえているのか」など

約1時間にわたり看護師に

説明をもとめていました

ある日、担当看護師が

今日はまだ手紙が読めていないことを伝えると

「どうしてですか?母を放置しているのですか?」

易怒的に担当看護師につめよりました

担当看護師は師長に連絡し

師長が長女の訴えに対応しました

師長は1時間以上

長女の話をきいていました

師長は毅然とした態度で

「家族の要望にはできる限りのことはしている

しかし、担当看護師はAさんだけを受け持ちしているわけではない!

毎日タイムリーに手紙を読むことはできないし

ケアなどの施行したことも記入できないこともある

できる事とできない事があることを理解してほしい」

とキッパリと長女にいいました

そして、毎日の面会も短時間にしていただき

何かあれば師長が窓口になることを説明しました

長女はシブシブ納得したそうです

「師長さん!かっこよすぎる~」と看護師一同スッとした気持ちになりました🤣🤣🤣

アクシデントを起こさない

手術も無事におわり

翌日よりリハビリが開始されました

認知症も進んでおり骨折

手術したことも理解できていません

とにかく絶対に転倒させてはいけない!

センサーベッド(ベッドから背中が数秒離れるとナースコールが鳴る)

コールマット(足がマットにつくとナースコールがなる)

ウーゴ君(患者が大きく動くとナースコールがなる)を設置し

転倒や危険行動に対応しました

抜糸後はリハビリ病院への転院を

長女は希望していたので

すぐにケースワーカーとも連携し

転院調整を開始しました

長女の面会は毎日つづきました

要望にもできる限り答えましたが

「毎日、清拭していないのではないか

靴下の交換が毎日おこなわれていないのではないか」

など苦情は

毎日のようにありました

苦情は師長が引き受けてくれました

あとで師長から聞いたのですが

面会時間以外でも師長あてに

何回も電話がかかってきたそうです

ホント ありえない!😤😤😤

Aさんは抜糸もおわり

無事にリハビリ病院へ転院されました

転院時には感謝の言葉をのべられましたが

wakimonはいち早く帰ってもらいたかったです🙄🙄🙄

まとめ

コロナ禍で面会制限があり

家族が思うように患者と会えないことは

本当につらいことだと思います

このような状況は

モンスターペイシェントを生みだす可能性が高いことを学びました

今回の事例のような無理な要求や苦情は

聞き流してしまいたくなるかもしれません

しかし、毅然とした対応で相手の話をしっかりと聞き

そのうえで

断るべきことはキッパリと断り

1人の患者を特別扱いしないようにすること

看護師間での情報共有をしっかりと行い

窓口を1つに絞り対応していくことも

重要であることを学びました

今後も高齢者の入院は増加するいっぽうです

患者や家族がモンスター化しないように

しっかりと向きあい対応していきたいと

考えさせられる事例でした

今回は師長さんのかっこよすぎる対応が

wakimonは一番勉強になりました ステキ🤗🤗🤗

ここまで読んでいただきありがとうございました

何かコメントいただけるとうれしいです😆

おわり

コメント

  1. 百瀬 より:

    断るべきことはキッパリと断りと書いていますが、私が以前断った時クレームに繋がり叱られました。どうすれば正解なのでしょうか。

    • wakimon より:

      ブログを読んで頂き、とてもうれしいです🥰
      どのような状況だったかはわかりませんが
      もし、ご自身で判断されたのなら
      今後は上司や同僚に相談するのもいいかもしれませんね

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